危機管理関係のご相談を受ける事が多いのですが、今回は「職場の距離感」についてのご相談でした。
衛生管理者やメンタルヘルスマネジメント資格を持っているので、「労働衛生分野」も管轄です。
退職理由の大きな割合を占める、「人間関係」の事ではありません。
また、「愛」「恋」の類の事でもありません。
職場で業務上のお話をする際の、2人の立ち位置、距離の事です。
その女性は、男性が話しかけてくる際の「距離が近い」という悩みでした。
立ち話の際、何センチ離れているか、そんな内容です。
遠すぎたら聴こえないですし、どれくらいが良いのでしょうか?
これは、人によって違います。
「パーソナルスペース」といって、自分が快適に過ごすための距離があり、そのエリア内に侵入されると不快に感じるのです。
相談者は、不快に感じ少し後ずさりして距離を話すそうです。
すると、多くの男性はすかさず間合いを詰めてくる。
「なぜでしょう?」
そんな質問でした。
私は男性側の弁護人として、お話をしました。
男性側に性的な意図は全くなく、自分が適当だと思っている距離を保っているだけ。
離れると、機械的に寄っている。
最大の問題は、女性が不快感を持っている事を、「全く知らない!!」
はい、鈍感な男どもが悪いのです。
こんな情景を、私は100回以上目にしています。
女性は0.1秒程ですが「眉をひそめます」。
身体が動く事も。
顔に出さない懐の深い方でも、目の動きが止まるなど、どこかに変化が現れます。
第三者として横で観察していると、本当によくわかります。
まさに「目は口程に物を言う」。
そんな無言の抵抗を、男たちは見落としています。
自分が話すことに注力し、相手を見ていないからです。
悪気は一切ない、あわれな人々。
だから良いわけではありません。
大きく表現するとおびえている状態でもあり、かわいそうです。
私が更に質問をしました。
「嫌だと思わない人もいるのでは?」
しばらく考えて、「更に近い距離で話す人なのに気にならない人がいる!」と。
えこひいきです!学校の先生がやったら大問題になります(笑)。
そうなんです。結局、好き嫌い。
親しくない人には、近くに寄ってほしくはないのです。
男性諸君はこの現実を直視し、上司の立場の方は特に注意が必要です。
- 嫌がられている「カモ」と自分を振り返る。
- 表情を気にする。
3.気がつかなくても、パーソナルスペースを意識し、間合いを取る。
4.相手に迷惑をかけない、嫌われないように日頃から注意する。
あなたは大丈夫でしょうか?
厳しく見つめて見て、円滑な職場を目指しましょう!
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