
「身近な危機管理・広報専門家」、河野通船です。
読んでいただき、ありがとうございます。
中部地方を中心に水害で大きな被害が出ました。
雨雲は去ってしまうものですが、「線状降水帯(せんじょうこうすいたい)」という新たな用語が大問題。
雨雲が次々発生して、大雨が途切れなくなる状態に。
天気予報で「線状降水帯」=「大きな災害」
そう考えて行動してください。
【災害ボランティア】
災害が発生したときに自分も何かしたい!と思う方、いっぱいいらっしゃるのではないでしょうか。
「災害ボランティア」というのがあるのは知っているけれど。
どうやって参加したらいいんだろう?
わからないなので行けない、できない、と言う方へ。
災害ボランティア経験から、どういう流れになっているかをお伝します。
私は東日本大震災の翌年に、北海道の釧路市から東北の震災ボランティアに参加しました。
被害を報道で見て、何かしたい!
そう思っても最初は、何をどうやったらいいのか全くわからない状態でした。
わかったのはボランティアと言うのは、勝手にできるものではない事。
皆さんの地域に、「社会福祉協議会」と言う団体が全国どこにでもあります。
そこが窓口となって「ボランティアに来てほしい人」と「ボランティアしたい人」をマッチングしてくれます。
「ボランティア募集情報」は、ホームページで探してください。
社会福祉協議会の全国団体のホームページ
募集対象者が決まっていたり、新型コロナウイルス禍の時にはその地域の方しかダメですよ、ということがあったり。
年齢制限がある時も。
私が北海道胆振東部地震のボランティアに、初日に活動しTVニュースに出た為か、小学生の子供が親にも言わず学校で「参加する」と宣言。
週末に連れていく事になりましたが(苦笑)、その時ボランティアに入った町は年齢制限があったので、年齢制限ない隣町に参加しました。
そして、「事前予約制」か「現地受付制」かを確認。
次に、ボランティア保険に入ります。
活動中に万一何か事故があったときに支払われる保険です。
事故で自分にでる保険と、物を壊してしまった時にでる賠償責任保険が5億円。
万一を心配する方、5億する物は中々ないですよ!安心して活動できます(笑)。
掛け金は基本コース350円、私のお勧めは500円のコース。
一日ではありません。4月1日から1年間有効です。
現地は混むので、事前に地元の「社会福祉協議会」で保険に入っておくのがベストです。

【実際の被災地活動】
1 水害現場
水害現場の活動をご紹介いたします。
北海道の真ん中、南富良野町。水害で川が氾濫したところで、作業内容は家に入った「泥出し」でした。
濁流が家の中に入り、床下は泥だらけ。
スコップやシャベル(地域によって呼び方が違います)をお借りして、泥をかきだしました。
作業後、石灰をまく作業もしました。カビが生えない対策です。
「床上」浸水だと、畳が水に浸かっているケースもあると思います。
その場合には、水を吸った物はもう使えませんので、外に運び出して処分します。
2 地震の現場
北海道胆振東部地震と言う大きな災害がありました。北海道が初めて震度7に襲われました。
この時はご高齢の男性宅に私と男性1人、若い女性2人が、家を片付ける作業。
大きな食器棚が倒れていて、男性と起こしました。
ガラスやコップが飛び散り、割れて足の踏み場がない大変な状態でした。
その片付けは女性2人が大活躍。
力仕事だけでありません。
「私そんなに体力がない」
安心してください。無理する必要はないのです。
過酷な現場をイメージされるかもしれませんけれど、そんなところだけではありません。
それぞれの皆さん無理せずに。
自分のペースで作業できます。
どんな方でもお手伝いすることができます。
私もそうでしたけれども、初めての時はとっても大変で心配だと思います。
私も東日本大震災の現場に初めて入る前は、戦地に赴く覚悟で参りました。
海上自衛隊の艦が海外任務に向かう時に、無事を祈って流す曲。
宇宙戦艦ヤマト
「必ずここへ帰ってくるのと 手を振る人に笑顔で答え」
頭の中を流れていました(ホントです)。
不安いっぱいの出発でした。
【準備】
動きやすい汚れてもいい服。
昼食、飲み物(現地調達できる際は、被災地支援の為に、現地で買う事もあります)。
軍手。タオル。履きなれた丈夫な靴。
私はヘルメットを持っているので、ヘルメットも持っていきました。安全の為、身を守る為に、何が必要かな?と考える。
それがいいんですよ。災害への備えを考えるのと同じですから。
【大切な人と行く】
そしてもう一つオススメは、家族と行くことです。
私は小学校 5年生をボランティアに連れていく事になりました。
もう1人6年生は、以前の南富良野水害の時、「次は連れて行ってね!」と言われていたのをすっかり忘れていたのですが、合わせて一緒に行きました。
子供は最年少の参加でしたけれども、とても多くのことを学んでいました。
映像で見るニュースや本で読むのと、現地に行くのとでは全く身体への入り方が違います。
そして親子で一緒に活動する貴重な経験。
これはぜひ多くの方に体験していただきたいです。
親が誘ってもいいと思います。
一緒に汗を流す。
とても貴重な体験です。
家族や恋人、親友でもいいですね。

【ボランティアの成果】
ボランティアの成果は、現地で喜んでいただける事。
実は、自分の事で、もっと大きな成果がでます。
家に戻った後、自分の所で災害が起きたらどうしよう?
もれなく、考える様になります。
こうなったら困る!困るから準備しておこう!
考えて準備できる人になります。
ぜひ大切な人と一緒に行ってください。
水が出ない、電気がつかない、道路が通れない。
災害が起きればこうなるんだ!
被災者の方はこんなに大変なんだ!
報道では伝わらないことを感じてください。
「ボランティア」って言うと、何か自己犠牲的。
お金と時間と体力を使って、ご苦労さんだなぁと思ってる方。
「情けは人の為ならず」です。本来の意味でですよ!
釧路では「災害支援くしろネットワーク」と言う団体で活動し、派遣隊長を務めた事も。
そこではボランティアを「させていただく」と言ってました。
ボランティアは「何かしてあげてるんだ」、困った方へ施しをしてるような、どこか上から感覚になる方もいるかもしれません。
「活動させてもらっている」では、相手の立場を考えて行動するということができます。
日本は災害大国です。
ありとあらゆる災害が来ます。私は今北海道にいますけれども、それを毎年実感しております。
本当に、ありとあらゆる災害が北海道を襲っています。
自分は関係ないって事は絶対ないのです。
「明日は我が身」で自分のところに大きな災害が来た時には、全国の方に助けていただくので「お互い様」。
何も特別なことではありませんので、今週末お手伝いに行けるのであれば、現地に入られることをお勧めいたします。
被災地はボランティアの力がないと、復旧・復興できません。
現地に行けない方は、募金するのも大きな力。
ニュース関心を持って見続ける事も、後につながる力。
みんなで、支えていきましょう。
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